ウジャト

ウジャト

Vaget

古代エジプトのコブラの姿をした女神。「ワジェト(Wadjet)」、「ウト(Uto)」とも呼ばれる。元々は下エジプトの第6ノモスの州都ブトで信仰されていたと思われる古い神で、彼女の姿は最高神「レー(Re)」の頭にある「ウラエウス(Uraeus)」蛇だと考えられ、その強烈な毒によって敵を打ち倒すとされた。彼女を崇拝していた下エジプトが上エジプトと争っていた時、上エジプトではハゲワシの女神「ネクベト(Nekhbet)」が崇拝されていた。このため上下エジプトが統一された時、コブラとハゲワシの並んだ姿が国王のしるしとなり、国王はウジャトの赤い冠とネクベトの白い冠を同時にかぶったという。神話の中では「イシス(Isis)」が「セト(Set)」に殺された「オシリス(Osiris)」の死体を探す間、イシスの息子である「ホルス(Horus)」を預かり乳母として育てたのがウジャトとされる。レーの娘の一人であり、「セクメト(Sekmet)」や「ハトホル(Hathor)」と同一視されることが多い。とぐろを巻くコブラ、或いは蛇か雌ライオンの頭を持つ女性の姿で表される。

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  • This Page Last Updated: 2016-03-29