ウハイタリ
Whaitari
ポリネシアの神話に登場する天界の女神。名には「雷」という意味がある。ウハイタリは人肉を食べ物としていた。あるとき、地上に「カイ・タンガタ(人を食うもの)」という名で呼ばれる男がいることを知り、気にいって結婚しようと考えたウハイタリは、人間界へ行き一人の奴隷を殺して新鮮な心臓をカイ・タンガタに贈った。すると男は烈火の如く怒った。なぜなら彼が「人食い」と呼ばれるのはその勇敢さを称えられたからであって、人肉を食うからではなかったからだ。ウハイタリはがっかりしたが、それでもその男と結婚し、数人の子供を産んだ。しかしその後もウハイタリは人間を食べること止めず、ついにはカイ・タンガタの親類まで食ってしまった。彼はそれを知らずに親類の骨で作った釣り針で魚を釣り、ウハイタリに食べさせた。すると天罰で彼女は盲目になってしまった。さすがにウハイタリは人間界にいるのが嫌になって天界に帰ってしまった。後にウハイタリの盲目は孫のタウハキによって癒されたという。
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