アステカにおいて、ツィツィミトルの手下とされる「闇の精霊」。日食時のみに見られる星々のこと。太陽に対抗する彼らは、アステカ人にとっては死と悪の前兆とみなされた。目に見えないがいつも存在しており、毎日日の出と日の入りに太陽と戦うとされた。52年ごとに行われる盛大な祭儀「トシウモルピリア」では生贄から心臓を取り出したあと、その胸の窪みで火を起こすことになっていたが、万が一これが成功しなかった場合、大地は闇に飲み込まれ、ツィツィミメが降りてきて大地と全ての人間を飲み尽くすと信じられていた。名前を与えられているツィツィミメとしては、イツパパロトルなどがいる。
- 関連項目
- マヤウェル