筑紫神

筑紫神

つくしのかみ

「釈日本紀」に引かれる「筑後国風土記」逸文において「筑紫」という地名の由来の一説として記される神。それに拠れば、筑後と筑前の境界には「麁猛神(あらくたけき神。つまり荒ぶる神)」がいて、行き交う人の半分は死んでしまうので、「人命尽神(ひとのいのちのつくしのかみ)」と呼ばれた。このため筑紫君(つくしのきみ)と肥君(ひのきみ)が占い、筑紫君の祖となる「甕依姫(みかよりひめ)」が祭祀するようにしたところ通行人が死ぬことは無くなり、この神を筑紫神と呼ぶようになったという。福岡県筑紫野市原田にある式内社「筑紫神社(つくしじんじゃ)」の主祭神はこの神とされる。

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  • This Page Last Updated: 2021-02-03