トムテ

トムテ

Tomtar, Tomte

スウェーデンの民間伝承に登場する小さな精霊。「トムトロ(Tomtrå)」とも呼ばれる。元々はアイルランドのトゥアハ・デ・ダナーンのように、ヴァイキングの侵略を逃れ古代の砦や環状列石に隠れ住むようになった先住民族のなれの果てと考えられていた。彼らの出自を考えれば当然だが、トムテは人間達を憎んでいるだけに性質が悪く、長く人間達を悩ました。そこで人間たちは彼らに贈り物をすることによって彼らをなだめることに成功した。やがてトムテ達は人間たちのくれた贈り物のお返しとして、夜の間に畑仕事をしたり家事をやってくれたりするようになった。こうして各農場の家庭に一人ずつ守護霊としてトムテが住み着くようになった。綺麗好きで働き者なので、家事をサボる家政婦には怒って罰を与えようとするいう。今ではトムテはクリスマスの行事と関連付けられ、ユーレニッセ(サンタクロース)の手伝いをして働き子供たちにプレゼントを配る役を担っているとされる。またトムテへの仕事の報酬は一杯のお粥と少量のパン、そして煙草が良いとされているが、これらはクリスマスの朝にだけ供した方が良いとされる。何故なら、こうした報酬をねだる妖精の常として、過剰なプレゼントは妖精の助けはもう要らない、という意味になり、トムテを怒らせることにつながるからである。ただしトムテに対する妥当な報酬の種類と与える頻度には色々な説があるはっきりしない。

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  • This Page Last Updated: 2015-12-22