常世神
とこよのかみ
日本において常世(不老不死の理想郷、あるいは死後の魂が向かう国)から来たと考えられた神。(芋虫の姿をした神などではなく)芋虫=常世神である。皇極天皇の時代(642~645)に「人大生部多」なる者が興した信仰で、富士川の周辺で採取できる特定の芋虫を祀れば、貧しいものは金持ちとなり、病は快癒し、老人は若返り、不老不死になれるとしたもの。中国神仙道のいわゆる「蠱術」や陰陽道、呪禁道などの影響から発生した信仰だと思われる。結局は邪教として滅ぼされた。
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