時置師神
ときおかしのかみ
日本記紀神話に見える神。「古事記」のみにあらわれ、「日本書紀」においては言及されない。多く「時量師神(ときはかしのかみ)」と記載されることが多いが、これは「時」の字から来る誤解で「置」を「量」と取り間違えたものだと考えられる。古事記によれば黄泉の国から帰ってきた伊邪那岐命が穢れを祓うために服や身につけていたものを投げ捨てた時に、生じた十二柱の神の一柱で、時置師神はそのうちの御裳(みも=腰から下にまきつける衣服)が化生した神である。「ときおかし」とは「紐を解き、置き給う」の意と解釈できる。