鴆ちん
Zhèn
中国において恐れられた想像上の鳥。サギ程の大きさ緑色の羽を持ち、唇は赤いとされる。「鴆毒」と呼ばれる猛毒を持つと考えられ怖れられた。雄は「雲日」、雌は「陰諧」と呼ばれた。漢の創始皇帝劉邦が死んだとき、その皇太子の地位を趙王如意が奪おうとした。このとき皇太子の母であった呂太后は鴆毒を用いて如意を殺したという。鴆の毒はてきめんで、鴆の羽根でかき混ぜただけの酒を飲んだだけで如意は死んでしまったという。
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鴆(ちん)
「和漢三才圖會(わかんさんさいずえ)」(1890)より
ページ:v05p059
寺島良安著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
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