照照坊主

照照坊主

てるてるぼうず

日本において現在も信仰されている翌日の快晴を祈願するための神。「照る照る坊主」とも書く。また「照り照り坊主(てりてりぼうず)」、「照り照り法師(てりてりほうし)」、「照り法師(てりほうし)」、「照り雛(てりびな)」などとも言う。四角い布や紙に頭となる丸い芯を入れて包み、首の部分を紐で括って軒下などに吊るすものが一般的である。現在では廃れたが、望みが叶い晴天になった時は、目を書いて御神酒をかけて川に流したりした。現在は照照坊主を上下逆さまに吊るすことで雨になることを願うが、昔は同じような吊るし方でも雨を願う場合はこれを「降れ降れ坊主(ふれふれぼうず)」と呼んだ。神霊の形代や自分の身代わりとして作られた祓人形(はらえにんぎょう)、撫物などが変化したものとされている。

地域・カテゴリ
文献
  • This Page Last Updated: 2015-12-21