天社神
てんしゃじん
日本の神奈川県丹沢山麓において信仰されていた神。今でも各集落に「天社神」と刻まれた石碑が残っている。この神名は他には見られない特殊なものだが、川口謙二氏は陰陽道の暦にある、「天赦(てんしゃ)」と「社日(しゃにち)」が結びついたものではないかとしている。天赦とは、春の戊寅(つちのえとら)、夏の甲午(きのえうま)、秋の戊申(つちのえさる)、冬の甲子(きのえね)のことをいい、一年の中で極上の吉日であり何事をするのにも良いという。また社日とは春分と秋分に最も近い、前後の戊(つちのえ)を指し、春の社日(春社)には豊作を祈り、秋の社日(秋社という)には収穫に感謝する日であるとされる。
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