テンカム
奄美群島の与路島における山の神。2月のウムケ(お迎え)の頃の庚申の日の前後になると山の尾根でテンカムが海に向かって泣き声を上げるという。テンカムと会うのは不吉だとされ、山に羊を繋いでいたら首をひねられて目が飛び出していたことが会った。また小雨の降る夜に出没するとされ、その声は「ヒュイッ、ヒュイッ」と聞こえるという。夜中に指笛を吹くとテンカムを呼ぶといってこれを避ける風習がある。もしテンカムにあったら道の下側に降りて臥せ、頭にサバ(草履)をのせるといいとされる。
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