"彘身人首神"

"彘身人首神"ていしんじんしゅしん

Zhì shēn rén shǒu shén

中国最古の地理書とされる「山海経」の中山経の中次一十一経において言及される山神のこと。荊山(翼望之山、朝歌之山、帝囷之山、視山、前山、豐山、兔牀之山、皮山、瑤碧之山、支離之山、祑𥮐之山、堇理之山、依軲之山、即谷之山、雞山、高前之山、遊戲之山、從山、嬰䃌之山、畢山、樂馬之山、葴山、嬰山、虎首之山、嬰侯之山、大孰之山、卑山、倚帝之山、鯢山、雅山、宣山、衡山、豐山、嫗山、鮮山、章山、大支之山、區吳之山、聲匈之山、大騩之山、踵臼之山、歷石之山、求山、丑陽之山、奧山、服山、杳山、几山の四十八山)の神で、みな体が彘(いのこ)で頭は人間のもの、といった姿をしているという。この神を祀るには毛(獣のこと)として一羽の雄鶏を用いる。祈と瘞(埋める儀式)には一つ珪を用い、糈(神饌)には精白した五種を用意する。無常、堵山、玉山が長(冢)であり(いずれも四十八山にない山である)、祀るには全て逆さまにし、羞(ご馳走)として毛と少牢(羊と豚の供物)を用い、嬰(儀式の一種)には毛と吉玉を用いる。さらに禾山(これも四十八山にない)は帝(冢の上の格)であり羞には太牢(牛・羊・豚の供物)を用い、逆さまにした毛と一つの璧、牛を用いる。
※"彘身人首神"は固有名称を持たないための(サイト上の)便宜名です。

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  • This Page Last Updated: 2021-06-02