スコロペンドラ
Scolopendra
中世ヨーロッパの伝承に登場する海に住む想像上の生物。大プリニウス(A.D.23~79)の「博物誌」などに記載が見える。鯨ほどの大きさの巨体にムカデのような多数の足が生えた姿をしており。この足で水面を泳ぐという。また頭にある大きな鼻からは長い剛毛がたくさん伸びているという。このスコロペンドラは釣り針にかかると自分の胃を体外に出し、釣り針をはずしてからまた胃を飲み込む、という器用な習性があるとされる。これはおそらくサメやエイの行う「腸洗い」が婉曲されて伝わったものと考えられる。
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