スキタリス
Scitalis
中世、中世以前のヨーロッパにおいて、動物寓話集などに描かれた怪物。名前はラテン語の「優雅な(scitulus)」を元にしている。翼と前脚を持つ蛇の姿をしている。体が玉虫色に発色していてその様が大変に美しいので、人間はこれに見とれてしまうが、これこそが足の遅いスキタリスの武器であり、見とれている間に獲物は殺されてしまう。またスキタリスの体熱は極寒でも維持することが出来、冬期であっても蛇のように冬眠せずに脱皮しているところが目撃されたという。
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スキタリス(Scitalis)
「動物寓話集(Bestiary Bodleian Library MS. Bodl. 764)」(1226–1250)より
ページ:f097r
著者不明
ボドリアン図書館(Bodleian Library)蔵
Copyright : public domain
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スキタリス(Scitalis)
「動物寓話集(ジェラルド・オブ・ウェールズのトポグラフィア・ヒベルニカからの追加を含む)(A bestiary with additions from Gerald of Wales's Topographia Hibernica)」(12世紀後半-13世紀前半)より
ページ:f062r
著者不明
大英図書館(British Library)蔵
Copyright : public domain
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