スキアポッド
Sciapod, Sciopod, Skiapod, Skiapod, Sciopods, Skiapods, Skiapodes
中世のヨーロッパにおける想像上の動物の一。名前には「影の足」という意味がある。ガイウス=プリニウス=セクンドゥスによって書かれた百科全書「博物誌」に見える。人間の姿をしているが一本足で、その足が並外れて大きい。エチオピアに住んでおり、寝転がって足を上げることで体全体を覆い雨を避けることが出来るという。スキアポッドはその足を使って跳んで素早く移動することができるが、人を襲ったりはしない。スキアポッドは果物を常備していて、この匂いを栄養源としていたからだ。従って持っている果物が萎びて匂いを発さなくなると死んでしまう。姿については諸説あり、二本足、四本足とする記録もあるが、いずれにしても一本だけ異常に発達した足を持っている。「モノコリ(Monocoli)」、「モノスケラン(Monoscelans)」などの名で紹介される一本足の人型怪物もスキアポッドのことを指していると思われる。彼らは寝転がる時その巨大な足を体の上にかざして日傘代わりにしたという。
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