相柳そうりゅう
Xiàng-liŭ
中国神話の中で、伝説上の帝王、堯が天帝だった時代に地上を荒らし回ったとされる九頭の巨大な蛇。地理書「山海経」の海外北経によれば9個の人間の頭を持つとされる。この怪物は英雄の禹が地上の洪水を治めたあとに出現し、9個の頭であらゆるものを食い尽くした。しかも相柳が進んだあとは毒のある水が溢れた沼沢地と変わり、どんな生き物も住めなくなったという。禹は人々のためにこの怪物を退治したが、怪物の血が流れた土地には何も育たず、人も住むことが出来なかったという。
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相抑氏
「唐土訓蒙圖彙(もろこしきんもうずい)」(1802)より
ページ:v02p047
平住専庵著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain※誤字により柳を抑としている。
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相柳
「山海經(せんがいきょう)」(不明)より
ページ:v03p017
郭璞(伝)著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
Copyright : public domain共工之臣曰相柳氏〔共工覇九州者〕 九首以食于九山〔頭各自食一山之物言食暴難餐〕 相柳之所抵厥爲澤谿〔抵觸厥掘也音橛〕 禹殺相柳 其血腥 不可以樹五穀種 禹厥之 三仞三沮〔掘塞之而上三沮滔言其血膏浸潤壌地〕 乃以爲衆帝之臺〔言地潤濕唯可積土以爲臺觀〕 在昆侖之北〔此崑崙山在海外者〕 柔利之東 相柳者 九首人面 蛇身而靑 不敢北射 畏共工之臺 臺在其東 臺四方 隅有一蛇 虎色 首衝南方〔衝猶向也〕