エジプト神話においてシリウスを司る星と豊穣の女神。「ソプデト(Sopdet)」とも呼ばれた。二本の長い羽を刺した縁無し帽をかぶった姿、あるいは頭上に星を掲げた姿の女性として表される。ナイル川の洪水はシリウス星の運行によって予測されていたため、ソティスは洪水によって大地に恵みをもたらす豊穣の神として信仰された。また星の神として死者が天に昇るのを助ける、死者の守護者とも考えられた。夫でオリオン座の神であるサフとの間にソペドと呼ばれる息子を産んだ。ソティス、サフ、ソペドの三柱はオシリス、イシス、ホルスの三柱と対応している。