山精
さんせい
中国や日本の山にいるとされる山の精霊。中国では山魅(さんみ)ともいわれた。中国の中国の道家書「抱朴子」などに記述がみえる。人間の子供ほどの大きさだが腰の真ん中から大きな足が一本だけ後ろ向きについている。見た目に反してその足は速いという。山の中で蟹などを食べて生活しており、自分から人を襲うことは無いが、住処を侵されるとその人を病気にしたり、家を火事にしたりするという。千年生きた蝦蟇は山精を食べるといわれ、それ故か蝦蟇を苦手とする。
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山精(さんせい)
寺島良安編「和漢三才図会」より
国立国会図書館デジタルコレクション蔵