三目八面
さんめやつら
「ミツメヤヅラ」とも。桂井和雄著「土佐の伝説」に記されたもので、高知県の土佐郡土佐山村高川(現在の高知市土佐山高川)にある申山に出没するという妖怪。目が三つ、顔が八つある妖怪で、隣村に行く人を襲っては食べていたという。これを聞いた水野若狭守の弟である注連太夫は山鎮めの御幣を立てた上で三目八面のいる山に火を放った。三目八面は暴れまくった末に死んだが、立てた御幣だけは残り、高川集落にはこれにちなんだ「鎮め石」、「鎮め所」という字名がある(あった)という。
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