さんばい様
さんばいさま
日本の民俗信仰における田の神。四国地方や中国地方などの田植唄に言及される神で「おさばい」、「おさんばいさん」、「さんぼう」などの名でも呼ばれる。「さんばい」の語義には諸説あるが、「さんばい様は三度祀る神」という歌詞から「三拝」、また「さんばい様を降ろすには三把の苗を手に持ちて」と言う歌詞から「三把」などが語源ではないかと推定されている。田植えを始めるにあたってさんばい様を田に降ろすことを「さんばいおろし」、「おさばいおろし」などと言うが、その儀式は地方ごとに差異があり、田植が終わった後や正月の二日にも「さんばいおろし」を行う地方もある。
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