ルー・ガルー
Loup Garou
フランスの伝説や民間信仰に登場する、一種の狼憑き。日中は普通の人間だが、夜になると正体をあらわして狼に化し、人間を襲って食べてしまうという狼人間。13世紀頃がらフランスの文献に書かれるようになった。元々は人間だった者が魔女の呪文によってルー・ガルーに変えられてしまうとされるが、馬や黒い犬、あるいは別の怪物の姿にも変身できたという。「シミティエール(墓場の)・ルー・ガルー」は埋葬したばかりの死体を掘り返してむさぼるという。彼らを人間に戻す術はないが、悪魔払いや血を撒くことによって彼らを遠ざけることは出来る。しかし、何よりもの救済方法は彼らを殺すことである。
カナダやハイチなどの他のフランス語圏の国にもルー・ガルー信仰は見られる。ハイチではル・ガルーは赤毛の女性とされ、眠っている人の爪先から血を吸うとされる。
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