オヴィンニク Ovinnik スラヴの国々において、穀物倉(納屋)の隅に住んでいるとされる精霊、神霊の一種。オヴィン(Ovin)は納屋の意。全身毛むくじゃらの黒猫、或いはイギリスに伝わるヘルハウンドにそっくりの恐ろしい犬の姿をしている。吠えると犬のようだが人間のように笑ったりもする。性格は悪く、納屋の住人であるにもかかわらず倉に火をつけて燃やしたりする。すぐに機嫌を損ね納屋を燃やすので、たいてい納屋は母屋と離して建てられた。供物として若い雄鶏が捧げられる。 地域・カテゴリ 東・中央ヨーロッパ スラヴ神話・伝承 キーワード 犬・狼 猫・虎・ライオン 文献 03 11