奥津甲斐弁羅神 おきつかいべらのかみ 古事記に見える神。黄泉の国から逃げ帰った伊邪那岐命が、身を清めようと禊をした時に化生した神の一人で、伊邪那岐命が投げ捨てた左手の腕輪から生まれ出でたという神。「カイベラ」の意味は不詳だが、奥疎神、奥津那芸佐毘古神などとともに生まれていることから、「カイ」は「交い」を表し、「サカル=沖合」の波と「ナギサ=渚」の波が交わる中間地点、つまり「海岸と沖の間」のことではないかと考えられる。そう考えるとこの神は「海岸と沖の間の、沖側の波」を象徴する神と考えられる。 地域・カテゴリ 日本 記紀神話・神道 キーワード 海・大洋・航海 文献 21