オバガット

オバガット

Obagat

ミクロネシアに位置するペリリュー群島における神。寿命ある生物として生まれた人間をかわいそうに思って何時までも動く石で出来た内臓を人間に与えようとした。だが底意地の悪いクイナ(秧鶏)が人間は時期がきたら死ぬべきで、胸には空気だけ入れておけばいいのだと言い張ったため、オバガットはこれに一度は従った。しかし、オバガットはやはり人間は死なせるべきでないと考え、自分の息子に不死の水を汲みに行かせた。これを目ざとく見つけたクイナは、運んでいる息子に木の枝を投げつけ不死の水をこぼさせた。結局人間は死ぬようになったが、この時不死の水がかかった木はしなないですむようになった。

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  • This Page Last Updated: 2015-08-25