根拆神

根拆神

ねさくのかみ

日本記紀神話に登場する神。根拆神は「古事記」での表記で、「日本書紀」では同訓で「根裂神」と記されている。「伊邪那美命(いざなみのみこと)」が火神「火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)」を産んだばかりに陰部を火傷して死んでしまった時、夫であった「伊邪那岐命(いざなぎのみこと)」は怒りのあまり火之迦具土神を刀で切り殺してしまった。根拆神はその時飛び散った血から生まれた神の一柱である。神名は「根を割くほどの威力のある神」の意と考えられ、雷か刀を司る神だと考えられる。

石拆神(いわさくのかみ)」と対の神名であり、元々「石根拆神」といった神名を二つに分けたものとも考えられる。同時に生まれたあとひとりの神が「石筒之男神(いわつつのおのかみ)」であることもあわせて考えれば、この二神は岩や石を司る神とも考えられる。この場合の「サク」は「割る」という意味ではなく、「さくむ」という動詞の語幹で(岩根に)凹凸があることを示す。

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  • This Page Last Updated: 2026-01-28