ムリアン
Muryans
イギリスのコーンウォール地方における小さな妖精。「メリヨン(Meryons)」とも呼ばれる。名前は「蟻」を意味するコーンウォール語「ムレイン(murrain)」に由来する。非常に美しい姿をしており男性のムリアンは緑色のズボン、青色のジャケット、黒い帽子を、女性のムリアンはレースの服と銀の鈴を身に着けているとされる。ムリアンは変身を繰り返すたびに小さくなり、ついには蟻(或いは蟻の大きさ)になり、そして消えてしまうのだとされる。ムリアンは天国にも地獄にも行けなかった異教徒の魂、あるいは元々は巨大な精霊が変じたものだとも言われる。蟻を踏み潰すような行為はムリアンを(ひいては元人間の魂を)殺すことになるので不謹慎、不吉だと考えられた。