モウリー
Mourie
スコットランドの北西ハイランドにある湖「マリー湖(Loch Maree)」に棲む水の妖精、ないし神。「ロッホ(loch)」と呼ばれる氷河の浸食によってできた湖や入り江などの細長い水域をつかさどる神であり、8月25日には祭が営まれていた。17世紀末までは牡牛が生贄として捧げられ、供物としてミルクが丘に注がれた。マリー湖の中にある島の一つである「マリー島(Isle Maree)」はモウリーの聖地であり、また聖マエルバ(St. Maelrubha)の礼拝堂ないし庵と考えられている遺跡があり、これがマリー湖の語源となっている。
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