マラワ
Marawa
メラネシア、バヌアツ共和国のニューヘブリデス諸島における蜘蛛の精霊。クァットの友であり、また敵対者ともされた存在。木の精霊であったとされる場合もある。クァットと共に人間を作ったときはマラワの邪魔により人間は不死ではない死ぬ存在となってしまった。クァットが海を征服しようとカヌーを作った時は、毎夜削りだした木をただの木片とすりかえて(あるいは元に戻して)邪魔をした。だが一方でマラワはクァットの11人のねたみ深い兄弟に殺されそうになった時助けたのもマラワであった。クァットが兄弟達に縛られオカガニの穴に投げ込まれ、さらに上から石を落とされたのを救い出したのだ。兄弟達はクァットの美しい妻を奪ってやろうと家に行ったが、そこに殺したはずのクァットがいたので非常に驚いたという。航海者はクァットとマラワに祈りを捧げる。
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