クランガイ・トゥク

クランガイ・トゥク

Kurangai Tuku

ニュージーランドのマオリ族の伝説に登場する女の怪物。「クランガイ・トゥプ(Kurangai Tupu)」ともいう。山をその足でまたげる程の巨人であり、腕にはコウモリのような翼があり、唇は大きくめくれて突き出している。この翼で空を飛び鳥を唇で捕獲して餌にするとされる。ある日森の中をさ迷っていた男がクランガイ・トゥクに捕まった。怪物は男を後で食べるために自分の住処であった洞窟に鳥と一緒に閉じ込めた。男は呪歌で洞窟を開き鳥と共に逃げ出したが、途中でその中の一羽が裏切って男が逃げたことを知らせた。すぐさま怪物は男に追いついたので、男は煮えたぎる温泉の周りを迂回してなおも逃げた。クランガイ・トゥクは温泉を迂回しないで中に入ってしまい、火傷して死んでしまったという。

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  • This Page Last Updated: 2015-12-15