コロコッタ
Corocotta
16世紀から17世紀にかけて、ヨーロッパの伝説や伝承に登場する混成生物。「クロコッタ(Crocotta, Crocote, Crocotte, Crocuta)」とも呼ばれる。旅行者による報告を起源とするが、大プリニウスの「博物誌」に見えるレウクロッタに端を発すると考えられる。狼とライオンの間の姿をしていて、その顎には歯の代わりに骨が並んでおり、獲物をそれで砕いて飲み込むという。視線を動かすことが出来ず、獲物を睨む時は首をひねって見据えるという。人間を含む全ての動物の声を真似することが可能で、それで人間やその他の動物を木の茂みに誘い込み、襲って食べてしまう。エチオピアに棲んでいると考えられていた。