金剛持菩薩

金剛持菩薩こんごうじぼさつ

Vajradhara

密教における菩薩の一尊。サンスクリット名を「ヴァジュラダラ(Vajradhara)」といい、これは「金剛を擁する」という意味を持つ。「金剛持菩薩」、略して「金剛持(こんごうじ)」あるいは「持金剛(じこんごう)」と呼ばれるほか、「嚩日囉陀羅(ばじらだら)」などと音写する。最勝の徳を有し金剛のような堅固で揺るぎない心を象徴する仏尊とされる。胎蔵界曼荼羅の金剛手院の第二列(中列)東方(上方)より第六位に配される。その像容は白金色の身色で天衣を身に着け、右手は手を上に向け立てた独鈷杵を乗せ、左手は胸の前で独鈷杵を持ち赤蓮華に坐す。種字は「हूं(hūṃ)」、密号は「常定金剛(じょうじょうこんごう)」、三昧耶形は独鈷杵。

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  • This Page Last Updated: 2022-02-07