金剛説菩薩

金剛説菩薩こんごうせつぼさつ

Vajravikhyātavajradhara

密教における菩薩の一尊。サンスクリット名を「ヴァジュラヴィキャータヴァジュラダラ(Vajravikhyātavajradhara)」といい、ヴァジュラは「金剛」、ヴィキャータは「有名な」、「知られている」、ヴァジュラダラは「金剛を擁する」といった意味があるので、「金剛説菩薩」と訳される。また仏典によっては「金剛鋭菩薩(こんごうえいぼさつ)」、「金剛悦菩薩(こんごうえつぼさつ)」などと記述されているがこれらは誤写や誤記ではないかと考えられている。胎蔵界曼荼羅の金剛手院の第三列(向かって右側)東方(上方)より第二位に配される。その像容は白肉色の身色で左手に三鈷杵の乗った蓮華台を持ち右手は薬指と小指以外を伸ばし、右ひざを立てて赤蓮華に坐す。
種字は「हूं(hūṃ)」、密号は「刃󠄃迅金剛(じんじんこんごう)」、三昧耶形は三鈷杵。

画像
金剛説菩薩の画像[1]サムネイル
地域・カテゴリ
キーワード
文献
  • This Page Last Updated: 2022-02-09