黒歯人こくしじん
Hēi-chǐ-rén
中国の伝承に登場する奇妙な種族の一つ。古代の地理書「山海経」の海外東経、および大荒東経に記されている。海外東経に拠れば青丘国の北を指さす帝の配下、豎亥(じゅがい)(が絵図に描かれている場所)より北にある「黒歯国」に住む、名前の通り歯の黒い人々で、稲(米)や蛇を食べ、また赤い蛇と青い蛇をそばに従えているという。また大荒東経に拠れば帝俊の子孫であり「姜」の姓を持ち、黍を食べ四鳥を馴らし使うという。黒歯国は「三国志」の魏書東夷伝の倭人条(いわゆる「魏志倭人伝」)にもその名前が確認できる。
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