九皇きゅうこう
Jiǔ-huang
東南アジアの華僑たちに信仰されている神。「九皇爺」、「九斗氏」、「九皇大帝」とも呼ばれる。神話では天老か導母の九人の息子で、北極星に位置する天老の周りをめぐる九つの星は九皇だとされる。漢代の説話では、五斗米道の祖である張道陵が皇帝から厄落しを命じられて壺に封印した九つの悪霊が九皇だとされる。また明代の説話では、九皇は明皇帝の九番目の息子の九代後の子孫であるという。各地の港町には年に一度だけ九皇が訪れるとされる。別の説によれば逃げ出した明皇帝の息子を救った九人兄弟の霊が、九つの香炉に入って海を漂っているのだという。
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