ケット・シー
Cait Sith
スコットランドの高地地方に棲むという猫の妖精の一種。黒に近い深緑色をした大きな猫の姿で、靴を履き、マントをはおって、人間のように歩く。また、胸には妖精のしるしである白いぶちがある。長い耳を持ち、目は緑色をしていて、人間の言葉を解す。普段は正体がばれないように普通の猫のフリをしているが、時々うっかりと人間の前で人間の言葉を話してしまったり、立って歩いたりしてしまう。本来は猫なので自分の気配を消してこっそりと姿を見せずに移動する能力を持っている。
日本の猫又のように凶暴ではなく、また単独で行動するのではなく集団組織を築いており、自分たちの王国を持っているという。その宮殿は木のうろや廃屋にあり、人間と同じように王や王妃、一般民衆といった階級があるといわれる。普通、人間に危害を加えることはないが、虐待されたりすると、牡牛ぐらいの大きさになって自分たちの王国へ人間を引っ立てていくとされる。
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