ケルヌンノス
Cernunnos
ケルトのガリア人に崇拝されていた冥界の神の一人。名前は「角の生えた者」の意。その名の通り頭に牝鹿、牝山羊、あるいは牡牛の角を生やしていて、あぐらをかいて座った姿で表現される。また、傍らに角を生やしたヘビや牝鹿などを従えている場合もある。角は生殖を象徴しているため、一説では豊穣神の性格を持つとも言われる。動物の王でもあり、従者である牝鹿が一声鳴けば彼の周囲にあらゆる動物が集まり、喜んで彼のために働いたと言う。ローマのメルクリウスと同一視される。中世のアイルランドにおいてケルヌンノスの角は悪魔のデザインに流用された。