ケナシコルウナルペ

ケナシコルウナルペ

アイヌの伝承で胆振(いぶり)や日高地方にいるとされた妖怪。名前は「木原の姥」という意味。ざんばら髪の老婆の姿をしており、顔は黒く目や口はなく、親指のような鼻だけがある。木立の空洞の中や川岸などに棲んでおり、山に入ってきた人間に熊をけしかけて襲わせたりする。ある伝承では男が山で親のいない小熊を生け捕ってきたところ、真夜中に外が騒がしくなり、覗いてみると何故か熊の檻の中に頭の禿げた少年がいて、老婆の手拍子に合わせて踊っていたという。

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  • This Page Last Updated: 2015-12-14