イッシャ
日本の奄美諸島徳之島に住むという精霊の一種。犬田布岳に住んでいて、村に下りてくるという。キジムナーに似た行動をする。子供のような姿で破れ笠と短い蓑を身につけ、トウモロコシに似た尻尾がついている。片跛の足で跳んで走るとされる。夜外出する時はイッシャが必ず話し掛けてくるので、人々はトウモロコシの茎を一本もって外に出る。イッシャから話し掛けられたら、黙ってトウモロコシを尻につけて振ってやると、仲間と勘違いしてついてくる。こうしてイッシャと仲良くなり、一緒に漁に行くと再現なく魚が捕れるという。しかし、捕れた魚の片目はイッシャが全部食べてしまうので、片目になるといわれている。怠け者でおだてにすぐのるともされる。またイッシャが舟に乗るとてんで舟が進まなくなるので急ぐ時は呪いの歌を歌わなければいけないともされる。