イリャパ

イリャパ

Illapa, Ilyap'a, Yllapa

インカにおける天候神。雷や稲妻、雨を司り、聖域コリカンチャにある神殿のひとつに祀られていた。ティアワナコの雷神トゥヌーパ・ヴィラコチャにその起源があると考えられている。通常、戦闘用の棍棒と投石器を手にした姿で表される。イリャパはマユ(天の川)から引き出した水を壷に溜めており、雨を降らしたいと思った時は、投石器で壷を割る。ヒューと鳴る風の音はこのときの投石のうなりであり、バリバリという雷のおとはこのときの壷を砕く音であるという。コリカンチャの神殿には穀物に豊穣をもたらす雨を祈願して祈祷や奉納品が捧げられた。イリャパが激しく動くとその光り輝く装身具が稲妻として光るという。

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  • This Page Last Updated: 2015-11-10