生井神 いくいのかみ 「延喜式」に名が見える神。宮中において座摩巫(いかすりのみかんなぎ)によって祀られた、宮中を護る「座摩神」の五柱のうちの一柱とされる。住地と水、とくに御溝水(みかわみず=庭を流れる水)を司る神とされる。また神名の「イク」とは水がもたらす生命力を讃え、御饌として捧げられる御水の元となる井の水を神格化したものと考えられる。大阪府大阪市中央区にある「坐摩神社(いかすりじんじゃ)」、大阪府岸和田市積川町にある式内社「積川神社(つがわじんじゃ)」などに坐摩神として祀られる。 地域・カテゴリ 日本 記紀神話・神道 文献 58 59