プラン・ガナ
Pulang Gana
ボルネオ島のイバン族に信じられている、米の生育をもたらす地の精霊。イバン族の人々が田を作ろうとジャングルを切り開いていた。ところが朝起きると、切り開いたはずの場所には元通りに木々が生えていた。こんなことが何回も続いたので人々は夜中に見張りを立てることにした。その夜見張りの者達が見たのは、プラン・ガナが木々を生き返らせて、再び地面に根をはらせている姿だった。人々はプラン・ガナを捕まえようとしたが、プラン・ガナは、大地と大地に生える一切のものは自分のものであり、植物を繁殖させるのは自分にしか出来ないのだと人々に説いた。そして米を栽培するのなら自分に貢物を捧げるように人々に言った。
- 地域・カテゴリ
-
- キーワード
-
- 文献