フローラ Flora ローマ神話における花と春、豊穣を司る女神。春に植物の花を開花させる。ローマ帝政初期の抒情詩人オウィディウスの伝えるところによれば、フローラはもともとギリシア語名をクロリスというニンフであったが、西風の神ゼフィロスにさらわれてその妻となり、花の女神としての職分をこの夫から与えられたという。また、ユノはフローラにもらった奇跡の花で、ユピテルの種に頼らずにマルスを産んだため、これを記念して春の最初に月である3月がマルスの月になったとされている。彼女の祭り「フロラリア」は性的に放埓なものとなる。 地域・カテゴリ 南ヨーロッパ イタリア・ローマ神話 キーワード 花・植物・樹木 文献 01 09