ポレヴィーク
Polevik
スラヴの民間伝承における精霊ないし神霊の一種。「ポレヴォイ(Polevoy)」とも呼ばれる。「pole」は畑を意味しポレヴィークはその名の通り畑を守る精霊である。眠ってサボっている農夫や酔っ払って作物を踏みつける人間が大嫌いで、病気にかからせたり絞め殺したりしてしまう。またよそ者も嫌いで、外からきた旅行者などがくると、見知らぬ畑へと連れて行って道に迷わせようとする。老人の姿をしていて、髪の毛は亜麻や麦わらといった草で出来ていて、肌は黒く、白い服を着ている。畑の麦と共に成長し収穫後は麦の切り株の大きさまで縮むとされる。ポレヴィークに捧げるために、若い雄鶏や卵2個を畑の端に置く慣習がある。またポレヴィークは収穫されなかった作物を欲しがるので、ポレヴィークのためにわざと作物を残しておくこともある。