狍鴞ほうきょう
Páo-xiāo
中国の最古の地理書とされる「山海経」の北山経中、北二次経に記されている奇怪な生物。鈎吾山に棲む獣で、全体的には羊のような姿をしているが、首から先は人のようで歯は虎、脚の爪は人のようだという。また頭には目がなく前脚の脇あたりにあるという。この獣は赤ん坊のような声で鳴き、人を食べるとされる。山海経に付注した郭璞は、人を食べるという性質や、羊と人の合成獣であるという共通点から狍鴞を饕餮のことではないかと論じている。
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狍鴞
「山海經(せんがいきょう)」(不明)より
ページ:v02p012
郭璞(伝)著
国立国会図書館(National Diet Library)蔵
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