ボナコン
Bonnacon, Bonaconn
中世のヨーロッパにおける想像上の動物の一。「ボナチュス(Bonachus)」、「ボナスス(Bonasus)」とも呼ばれる。大プリニウスの「博物誌」に記述が見える。それによれば内側に彎曲した角と馬のたてがみを持つ牛のような動物である。しかし脅威なのはこの角ではなく、追いかけられたときなどに大量に排出される糞である。その排出量は際限なく8000平方メートルを埋め尽くすほどであり、しかも悪臭を放ち周囲のもの(植物や動物)を燃やすので手におえない。アジアの砂漠や低木地に棲んでいるとされた。
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ボナコン(Bonnacon)
「動物寓話集(Bestiary Bodleian Library MS. Bodl. 764)」(1226–1250)より
ページ:f016r
著者不明
ボドリアン図書館(Bodleian Library)蔵
Copyright : public domain
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ボナコン(Bonnacon)
「動物寓話集(ジェラルド・オブ・ウェールズのトポグラフィア・ヒベルニカからの追加を含む)(A bestiary with additions from Gerald of Wales's Topographia Hibernica)」(12世紀後半-13世紀前半)より
ページ:f011r
著者不明
大英図書館(British Library)蔵
Copyright : public domain
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ボナクス(Bonacus)
「自然の魅力(Der naturen bloeme/The Flower of Nature)」(1350)より
ページ:f047vb
ヤーコブ・ファン・マールラント(Jacob van Maerlant)著
オランダ国立図書館(Koninklijke Bibliotheek/Royal Library of the Netherlands)蔵
Copyright : public domain
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