一つ目小僧
ひとつめこぞう
日本において、目が一つで一本足の子供の姿をした妖怪の一種。「目一つ小僧(めひとつこぞう)」とも呼ばれる。大人の姿のものや目が極端に大きく口が耳まで裂けた一つ目小僧の亜種とも言うべきものも多く存在する。普通は雨が降っている日に木陰から急に飛び出し、人がびっくりして腰を抜かすと長い舌を出してぺろりと舐めて去る。一つ目小僧を山の神の一種とする地方もある。旧暦の2月と12月の8日に里の家たずねて目の大きさを自慢するが、家の前に網目の多い目籠をぶら下げておけば退散するという。
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一つ目小僧
1795 歌川豊国画・桜川慈悲成作「大昔化物双紙」より
国立国会図書館蔵
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