ベルフェゴール
Belphegol, Beelphegor
ユダヤにおける魔神の一人。七つの大罪のうち「怠惰(Sloth)」を司るとされる。「バアル=ペオル(Baal-Peor)」、「ベルファゴル(Belfagor)」とも呼ばれる。発明と発見の魔神で、かつては権天使だったという。その名は「ペオル(フェゴル)山の主」或いは「穴(裂け目)の主」を意味し、もともとはモアブ人の崇拝した神とされる。「民数記」第25章によると、ヨルダン河東部ではベルフェゴールにより疫病が起こり、2万4000人が死んだという。中世ヨーロッパの伝承によれば、ベルフェゴールは人間の世界に「真の意味での幸せな結婚」が存在するかどうかを確認するために地獄から地上に派遣され、世界中をまわったが、そんなものはこの世に存在しないと確認したという。普通は女性の姿であらわれるが、洋式便器に腰掛けた角の生えた全裸の男の姿で描かれることもある。
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ベルフェゴール(Belphégor)
1863
コラン・ド・プランシー(Collin de Plancy)著
「地獄の辞典(Dictionnaire infernal)」より
コーネル大学図書館(Cornell University Library)蔵
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