ベンヌ

ベンヌ

Bennu

古代エジプトのヘリオポリスで崇拝された神鳥。その姿は青鷺ないしセキレイに似ているが、身体は黄金色をしている。太陽神レーと関係が深く、レーはこの世のはじめに混沌の海からベンヌの姿で誕生し、ベンベン石というオベリスク(記念碑)の上に舞い降りたといわれる。また太陽はベンヌの産んだ卵から誕生したとする伝承もある。この世の最初に誕生した鳥であることから、ベンヌの鳴き声によってこの世の時間が開始されたとも言われる。ベンヌは死と再生のシンボルともされるため、古代ギリシャ・ローマの学者たちはこの鳥をフェニックスと同一視した。

地域・カテゴリ
キーワード
文献
  • This Page Last Updated: 2016-01-28