波多都美命 はたつみのみこと 「出雲国風土記」に登場する神。飯石郡の波多郷(現在の島根県雲南市掛合町付近)の地名はこの神が坐す場所であるため波多と呼ばれるようになったという。ハタとは「白田(畠の語源)」と書き、水田に対した水で満たさない耕地のことで、おそらく「波多」という地名が先にあり、その首長が神格化されたり、土地神として観念されたりしたのが波多都美命だと思われる。島根県雲南市掛合町波多にある「波多神社(はたじんじゃ)」はこの神を主祭神として祀る。 地域・カテゴリ 日本 記紀神話・神道 文献 23 58