ハイイト
Haiit
テヴェ著「普遍宇宙誌(La cosmographie universelle)」(16世紀)やアンブロワーズ・パレ(1517~1590)著「怪物と驚異について」の中で言及される奇妙な生物。人間によく似た顔、非常に短い尾、長い体毛、三本指の足、木登りに適した長い鉤爪を持つ生物だという。中央アフリカの森林に住み、たまに人間に捕獲されることもある。特筆すべきなのはその食生活であり、ものを食べているところを目撃されたことが無いため、空気を常食としているのではないかと記されている。この生物はミツユビナマケモノのことだと思われる。当時の旅行家の話は誇張がされることが常であったので、多分なフィクションを交えてナマケモノの姿を書き記したものと思われる。
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風で生きる獣、ハイイト(Haiit, beste qui vit de vent)
「普遍宇宙誌( La cosmographie universelle)」(1575)より
ページ:v02p1047_0941r
アンドレ・テヴェ(André Thevet)著
フランス国立図書館(Bibliothèque nationale de France/National Library of France)蔵
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